夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

愛のテーマ

CHIKAKO2007-07-07

写真。今の季節は桃の次にこれが美味しい!

これってなんだろう…と思ったら、セザンヌでしょ。


飽きた。何もかもに飽きて来た。
これは私の悪いくせで定期的に何もかもに飽きがくる。
Tuesday morning,
please be gone,
Im tired of you.-Judy blue eyes

アニメのガーフィールドキャットの飼い主がキャンプで「色のない生活」から総天然色を取り戻したように旅にでも出ればこの気持ちから抜けだせるのかもしれないのはわかっているけど、とりあえず今日のところは何もかもにアキアキ。

それとは全く関係なく。

70年代の映画にはたいてい「愛のテーマ」があった。
タワーリングインフェルノ愛のテーマ、ゴッドファーザー愛のテーマ、テンタクルス(!)愛のテーマ、スクワーム(これは嘘かも)愛のテーマ。
たぶんゴッドファーザーが「愛のテーマ」で大流行したのでそれにならって映画のメインテーマを愛のテーマという呼称にしたのではと思うのだが、パニックだろうが、ホラーだろうがとにかくなんでもメインテーマは愛のテーマ。

小、中学生の時にサントラが大好きだったので見た映画のサントラはおこづかいの許す限り買っていたのだが、原題は全く違うもの(タワーリングインフェルノはWe May Never Love Like This Again)はともかく。70年代も後期になってくると原題すらも「Love theme from ××」となっていたりして思わず笑った。
ミミズ愛のテーマとか大イカ愛のテーマとか一体何?

フモさんのお勧めのチャック・パラニュークの「サバイバー」を読んでいる。
ものすごく久しぶりに買ったハヤカワノヴェルスの文庫だということに気付いた。
そうしたら、背表紙のあのマークがなくなっていてビックリした。

まだ、さっき電車で読みはじめたばかりだけどこの「ファイトクラブ」の原作者はものすごくロックな文体を使いまくる。
それが意識的なイヤラシさがなくて、本当に心から湧いてくるようなリフレインなのにハマりかけている。
「カルト」「生き残り」「ハイジャック」などのキーワードに無条件に降伏してしまう私には、今のところたまらない小説だ。

今週は60時間働いた。明日は休み!
おかげでなんだか全てが灰色に見えてしまうけど、来週も同じ感じでお仕事。
7月はこの調子で具合悪くなるまで働きまくるぞ。

六月の詩10曲

カルメン マキ&OZの「六月の詩」は、このアルバム(私は風 が入っているアルバム。一番最初に買ったマキオズ)に収録されている他の名曲をさしおいて、オズの中では一番好きな歌なのだが、今日思ったのはこの歌の事ではなく、今まで六月って何を聴いていたのかなあ…ということだった。


六月の歌10選。過去の記憶がほとんど。

1.Year of the cat/Al Stewart
このアルバムが出た頃中学生だった。FMでかかっていてエアチェックし、その後何年も聴き続けた曲。

2.Rickey Lee Jones/We belong together
この曲が入ってるアルバムPiratesは彼女の最高傑作と信じて疑いません。
6月に来日した時に聴いたレベル、レベルが忘れられない。

3.I dont know why/Eric Clapton
なんだか最近のクラプトンは男を落としつつあるような気がするけど、この頃のクラプトンは大好き。

4.Tragedy/Bee Gees
シングル発売がたぶん6月だったと思う。好きでした。

5.Someday/Delaney&Bonnie
最初に聴いたD&B。燃えた。

6.I Just Wasn't Made For These Times/The Beach Boys
駄目な僕という邦題はずいぶん後で知った。若い私が発狂の危機にさらされた曲。

7.Byrd Song/Grateful Dead
90年代のライヴを聴きはじめた93年頃に一番心にヒットした曲。Lalalala…。

8.Fine talking man/Birtha
Birthaを聴いてたのも6月だったな。一枚目も二枚目もいい。ジャケットのRosemaryのおへそがステキ。

9.Silver & gold/Country Joe & the fish
C&J Fishはどの曲もなんとなく湿っぽくってこの季節にあう。Barry MeltonのSGから出てくるソリッドでヌケの良い音は後年のJerry Garciaのフレージングにも通じるものがある。
Just my Baby is silver and,Just my Baby is silver and,Just my Baby is silver and Gold,NANANANANA…。

10.Baby its you/Smith
Easy RiderのサントラのThe Weightで気になってアルバムで聴いてもっと好きになった。
このゲイル マコーミックの歌は本当にすごい。この曲のベストトラックと信じている。
彼女のソロも大好き。

Neil Youngのブート〜Winterlong

職場の休憩室のパンの自販機に「ウィンナーロング」というパンがはいっていて、見るたんびに、あ、ウィンターロング…と思ってしまう自分が可愛い。

CSNのブート音源を聴いていたら思った事。

Southern man とWooden Shipsは双子の兄弟みたいに良く似ている。

単にスティルスのソロのフレージングが同じだけかも知れないけど。

続けてやってくれたらさぞかしカッコいいだろう。

聴いていたのはNEIL YOUNGのブートの「WINTERLONG」というタイトルのもので結構有名かも。
15年くらい前に死んだダンナから借りたもの。

Neil Young/Winterlong

1.Everybody knows this is nowhere
2.Winterlong
3.Im wondering
4.On the way home
5.Tell me why
6.Medley"The loner Cinnamon girl Down by the river
7.Cinnamon girl
8.Southern man
9.Ohio
10.Woodstock(Mitchel)
11.Cowgirl in the sand

all songs by Neil Young unless otherwise noted
Live In New York City,1970

というクレジット…なのだが。

これはちょっと好きな人が聴けば大嘘という事が分かる。
最初の3曲はクレイジーホース。
On the way homeはCSN&Y
Tell me whyはまたクレイジーホース。
メドレーはニールのソロアコースティックなのでバンドの形態は分からないけど、多分初期のクレイジーホース(ニールの声がすごく若いから)
その後は、「4way Street」アウトテイクとでもいうべき、CSN&Yのライヴが続く。

ああ、ニールのアーカイヴシリーズ、金欠で買えなかったけどさっき思わずamazonをポチっとしてしまった。

仕事から帰ってオっさん臭く長女と酒を飲みながら聴いていたのだが、彼女はCinnamon Girlが好きだそうでこのリフがいいよね…などとナマイキ言ってた。

6/3のライヴとか今日の事とか

David Crosbyの1stソロアルバム「If I Could only remember my name」のPERRO(Planet Earth Rock and Roll Orchestra)コーラス隊(David Crosby, Paul Kantner, Joni Mitchell, Grace Slick, Jerry Garcia, Phil Lesh, David Freiberg, Graham Nash)の曲「What are their names」彼らの名前は何だ、を耳に突っ込んだイヤフォンで聴きながら西武新宿駅の改札を通過。
若いおねえさんがニヤニヤしながらこっちに歩いてくる。
背中にしょったソフトケースのギターが重そうだ。
背の高い子だなあ…と思っていたら…ウチのこじゃん!!
何してんの??
「ずっと携帯にメールしてたんだけど」
へっ??気付かなかったわ、ゴメン、などといいながら一緒に電車に乗って帰る。15分ほど待っていたらしい。

帰りは家の近くに越して来ようとしている元ダンナ(彼女の父親)について、彼が近くに越して来たりしたらいったいどんなヒドいことになるかを話す。
とにかく絶対に困る。率直に言って電車で一時間以内で来れるところには越して来て欲しくない。
だけど彼はもう既にいまの家を解約し、家の隣の駅にに越して来ようとしている。
ひどい、こっちは子どもの学校の事もあって動けないのを分かっているくせに。暴力だ。

6/3はScreaming Bunnyさんのライヴにいった。
ものすごくタイトな演奏。
彼女の歌は良い意味で男らしい。潔い。

タイコのQ太郎さんは「Stuff」じゃない時のSteve GaddがフェイヴァリットだそうでPaul Simon(Still Crazy After All These Yearsの彼のプレイは最高にカッコいい)からこっち彼が大好きな私はシビレました。
重いのにハネるように聴こえるフレーズ。

ベースの帝王さんは一番好きなプレイヤーが「Ten years after」のベーシストだそうで、これまたTYAを愛する私としては燃えました。
ゴリゴリとパワーがあるのに優しい。

代打というには素晴らし過ぎるギター(お名前聞き忘れ)はセミアコで重い重い音を聞かせてくれるプロフェッショナル。クールでヘヴィ。

良いバンドでした。
あんなにかっこいいDrive my carやSunshine of your loveを聴いたのは初めてな気がする。
一番良かったのはGloriaだけど。Yer bluesもよかったなー。

創立メンバーのぽこさんともやっとお会い出来て楽しい夜でした。

この夜のもうひとつのバンド、新しいマイミクさんのどるたん(さんはいらないと言われたので)の不思議なバレッツは私はまっさきに思い浮かべたのはTom Petty
友達はTalking Headsみたいでいいなあといってた。
あとで彼にそういったら、80s rockは得意じゃないと言われましたが。
フジのNeil Youngでは反対側のはじっこにいたらしい。

良い意味でポップで万人に耳を傾けさせるパワーがある。
少なくとも素通りはできないだろう。
サックスはものすごくエモーショナルに吹きまくる。
後で聞いたらいきなりセッション状態だったそうだがそんな事は信じられないほど曲の真髄をつかんでいた。
ベースもものすごくかっこいい。
Keyとコーラスが音響の関係で私の居た場所からは聴こえなかったのが残念です。
バンマス(?)らしいDrumsも安定感のある素晴らしいプレイ。

久々に(4年ぶりかな?)ライヴハウスにいったけど、良いバンド(達)に出会えて感謝しています。

フラクタルなのか

CHIKAKO2007-06-02

例えばけっこうなケガをしたとして。
バイキンがウヨウヨしている体内組織の中。
体は何一つ逃すまいと、防御の為に発熱して体温をあげ、白血球でどろどろしたモードになる。

そして敵を確定すると、白血球の自爆でさらに大量のウミが流される(娘達が小さい時怪我をすると、今、あんたの体はバイキンと闘っているのよ、これは戦士達の死骸なのよ、と言い聞かせていた)。
その後、次第にウミはさらさらとしたものになる。
押し流すために。

それは通常何でもない時に体液がさらさらしているのと一見見分けがつかないが、内情は全く違う。
血が流れたかどうかの違い。

人間関係でも全く同じ事が起こる。

だからいつもと同じ対応だからといって相手に全く何の精神的な刺激を与えていなかったと思い込むのは間違いかも知れない。
相手の中で何かが起こって、今はもうその燃えかす、終焉を迎えているから何でもなかったように思えるだけなのかも知れない。


これってフラクタル
体の中で起こっている事と、精神が同じ過程を辿っている。
精神と体組織、どちらが大で小なのかはともかく。
小は大を兼ねる?

まあ、どうでもいいというか、素敵な事だというか。


明日はお出かけ。

Dance you way to GOD

死んだら無だ
全ては終わりでなんにもない
死んだあとはなんにもないというのは
普通に考えるとペシミスティックな考えなのだが。
エネルギー保存の法則に乗っ取って考えると、エネルギー体としての人間はどこへ行くのだろう。
肉体は火葬にされて燃えて熱と灰と骨になるわけだが。


人間の脳がつくり出した「魂の行き場」があってしかるべきだ。
やはり一番納得行くのは死んだあとにその魂は然るべき過程を経てひとつのエネルギー集合体に集約され、新たな体に降臨するという考え。

ここでいう魂は生前何をしていたかとか、どんな人間だったかとかは全く関係なく、命を持つ全てのもの、哺乳類やミジンコや植物などの有機物すべてのエネルギー。
前世の記憶なんかは、単なる付属して来てしまった「油鍋のなかの天カス」のようなものなのじゃないかな。

とても素晴らしいじゃないか。
みんなもともと水たまりの中の単細胞生物から分離したのだ。
どんな生き物もみんな。

こんな事を考えたのは16歳くらいの時でそのちょっと前に「人間は確実に死ぬんだ」と気付いて愕然とした。本当に電流が走ったようにガクガクと震えた。
そしてその少しあとに何かの本を読んでいて、「そうか、私たちは結局ひとつのものなんだ」と思い、今度はとんでもない高揚感にさらわれた。

Heartの「Mother Earth Blues」の歌詞はこんな気持ちを歌った歌だ。


Well,
you can have me all the time
Or you can never come my way
But Mother Earth is waiting for you
There's a debt you've got to pay

I don't care how rich you are
I don't care what you worth
You know that when it all comes down
You've got to go back to Mother Earth

You know you may have a million dollars
Or you may drive a cadillac
You may have enough money
To buy anything, ANYTHING you like,
WelI,I don't care how rich you are
I don't care what you're worth

Cuz you know when it all comes down
You've got to go back
You've got to go back to
Mother Earth

You know you shook me, Babe
You shook me all night loooooooong
You know you shook me, Baby
You shook me all night loooooooong
You shook me so hard, Baby.....

そう、いつでもあなたは私とあえるけど
一生カンケーないものどうしかもしれない
だけどマザーアースはあなたを待ち受けている
だってあなたには払うべき借りがあるから

あなたが金持ちかどうかなんてどうでもいい
何を大事にしてるかなんてどうでもいい

だって何もかもが終わりの時には
大地に還らなくてはいけないんだから

そりゃ100万ドルの金持ちになる事も
キャデラックを運転する事もできる
何でも好きなものを買うくらい稼ぐ事もできるでしょう
だけどどんなに金持ちかなんて重要じゃない
そんな価値には興味ない

だってさ何もかもが終わりの時
戻らなきゃいけない
還らなきゃいけないから
あなたを産んだこの大地に

私は本当にヤラれたの
一晩中
わかるでしょ
本当に一晩中
本当に本当に一晩中

最後の「You shuook me」はZeppelinのフリークである彼ららしいお遊びだけど、まったくこのマジな歌を締めくくるのにふさわしいフレーズだ。

だからこそ、「1、2、3、4、シャーラララララLive for today」なのですね。

Now I am free

昨日書いた悩みはすっきりと解決。
あああああよかった。
本当にこの事のせいでこの2週間不安で一杯だった。
関係者にはあとで周知するとしよう。
まあ、一生言わなくても良いんだけどね。

自分の生活を考えるととても自由とはいえない時間割りだけど、
なぜだか最近とても自由な感じがする。
自分の稼いだお金で自分の産んだ子どもを育てて、自分が必要だと思うものを買う。
こんな当たり前の事が長年できていなかったんだなあ。

2度も結婚したけど、ハッキリ言って良かったなあと思える事はひとつとしてない。
結婚して良かったなどと言える人たちがいるのを知ったのはわりと大人になってからだった。
まさか本気でそんな事、みんなが言ってるとは思わなかった。


ニューシネマの見過ぎなのかも。

とりあえず目の前の幸福を疑え。

私と夫だった人たちとの幸福の基準が違っていたのかも知れない。
それとも単に私がフリーク(奇形)なだけなのかもしれない。

それでもこんな家庭が理想…という言葉にできないヴィジョンははっきりとあって、これは数字に色が見えるように他人には説明できない種類の物だ。

まあ、でも人に説明できない基準で生きてはいると思うので、この件だけを特殊な例として取り出す気はない。