ROCKって
なんだろ。
こういうことをいうと、ロックに理屈はいらない!とかいう人が必ずいるけど、ロックが進化の過程でいろいろな形をとって来た事を考えると聴き手、プレイヤーが一体何を持ってロックと認識しているのかそのラインがどこかに引けるはずだ。
とりあえずロックミュージックは「決意表明」の音楽だ。
世界を変えたい(TEN YEARS AFTER)、とか俺の青い靴を踏むなとか、君は俺を苦しめる、でも愛してるとか、資本主義の豚は死ねとか。
グレアム ナッシュがホリーズをやめたのは「MOON,JUNE,SPOON」なんてロマンティックな夢想よりも他に歌うべき事を見つけたからだという事だ。
ロックの歌詞に共通しているのは,
I WANT TO
と
I DONT WANT TO
だろう。
私はこうしたい。
だからこれはまちがっている。
あくまでもこの順番で。
これは間違っている、だからこうすべきだというのはロックとしてみなされる事がすごく難しい。
なぜなら否定は爆発的なエネルギーを生み出すけど、その場限りな事が多い。
生産的な事に必要なのは地道なエネルギーとそれを支える恒久的な情熱だから。
恒久的な情熱はロックと相反さないと思うけど、音楽の持つ「死んでもいい」という多幸感と地道なエネルギー活動はなかなか一緒には成長していかない。
その辺が新世界を音楽の力で創りだせると思っていた60年代のグループのハズしたところなのだろうと思う。