夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

Standing on the moon〜Zepさんへ

今日は会社帰りにNick GravenitesのソロアルバムのMoon Tuneを聴いていました。

そして私と一年前に他界したダンナとの個人的な事を書いてみようかとおもっていました。
頭上にはおぼろなオレンジの丸い月がありました。
それについて書こうとしていたら、Zepさんの日記が目に止まり、拝読したら頷く事ばかりでした。

Built To Lastは発売と同時にききましたが、この曲の事は全く覚えていません。
だけど後年聴いたライヴ音源で大好きな曲になっっています。
個人的な事からはじめて最後は普遍的な事に関して言及するというのはハンターさんに限らず優れた詩人が良く使う手ではありますが、Grateful Deadが月に立った星条旗に関して何か言うとまるでそれは近所のポストについて語っているかのようです。

CDの構想もなかったであろう時代にピラミッド型の立体ディスクの構想を持っていた彼らファミリー。
材料さえあれば宇宙船が作れるとグレイス(スリック)に言わしめたバックミンスター・フラーなど化学者+マジシャンとミュージシャン+マジシャンである彼らが一緒にいた時代はまさしくマジック;ミラクルの時代であったでしょう。

90年代の音源にふれた時最初に思ったのはデッドは生きている…ということでした。
最初に聴いた青と赤デッドはスタジオ盤では白眉でしたが生きている感じはしませんでした。

80年代にテーパー氏に頂いて聴いたライブのカセットも私の好みの時期ではなく、余りパワーが感じられませんでした。

ところが死んだダンナにもらったユージーンでやはりデッドは生きていたんだ、私が知らなかっただけなんだ、と思い知らされました。

>ラブソングじゃない感動。それを感じる。
いや、ラブソングだって、そうでなくたってどちらでもいい。

!!私がロックを好きなのはまさにそこです。
I dont care what you are…
その普遍性への昇華がまさにロックだと思うのです。
高校生の時にZeppelinをきいて熱病のように冒された感情です。
当時夢見ていた老後ーデッドの追っ掛けは果たせませんでしたが、この感動がある限り私はデッドを聴き続けるでしょう。