夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

心を裏返す

最近mixiでばかり日記を書いててホームグラウンドであるこっちはお見限り。
だけどmixiってやっぱり日なたなんだよね。
今日くらいひどい気持ちはやっぱりいきなりあちらに書く気がしない。
そうはいっても何だか誰かに読んで欲しくなって結局あちらにもアップしてしまうんだろうか。
帰ってきて片付けてない部屋で毛布をかぶっていたら、ダンナの死んでた姿を思い出した。
お日様のさんさんとあたるベッドの上で毛布の下は裸で驚いたように目を見開いていた。
裸だったのはケーサツにレアなデッドのT-シャツを切り裂かれて検死された後だったから。ダンナの恩人が目を閉じようと頑張って抑えていた。
抜け殻と言うにはあまりにも生々しく良く知っている顔なのにまるで知ってる気がしない。それでも死んでるというにはまだ遠い。
その前の年にやはり死に目に会えなかった父の姿はもう完全に抜け殻だった。
それにしてもどうして父が危篤の時に誰も呼んでくれなかったんだろう。
新幹線に飛び乗れば間に合ったのに。

去年の春ケーサツはなかなか帰ろうとしなかった。それどころか何だか増えていっている。ダンナの部屋の電話が鳴る。とろうとするとケーサツが「ああ、出なくていいよ」という。ハ?!!と思ってカッとするのを抑えて無視して電話に出る。
そのうちもう一度検死をしたいからダンナさんを連れていっていいですか等と言い出す。
その理由は後でわかったけど。なにも裸でビニールシートにくるんでトラックに載せていく事はないでしょう。
ダンナの恩人が悔し涙をこらえながら必死に怒ってくれる。
私も一緒に怒ったけどあまりの事に馬鹿馬鹿しくなってケーカンに向かって「アンタの奥さんや子どもも同じように運ばれるといい」と言ってやるだけにとどめる。
どうせそんなところだ、西入間ケーサツなんて。

こんな事ばかり思い出して震えが止まらない時は心を裏返す。
人類の死亡率は100パーセント。どうせみんな死ぬんだ。
裏返した気持ちで生きていこう。