夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

Just An Ordinary Day

CHIKAKO2004-05-24

親がハヤカワのミステリ・マガジンを定期購読していたので、
すごく小さい頃からシャーリー・ジャクスンの名前は知っていた。短編や「山荘綺談」(たたり、ホーンティングの原作)は小学生の時に読んだことがあったが、やはり衝撃を受けたのは「くじ」。

読んだ人にはわかります、読まない人とは話をしたくありませんというのがこの人の小説の世界。
本物の魔女であり(全米魔女協会というものがあるらしい。そこでいう魔女は別にホウキにのって空を飛んだりはしない。まあ、飛ぶ人もいるかも知れない)、何人かの子供達の良い母であり、自分と同じくらいオタクな良いダンナの妻であったひと。
本当に微妙な心理戦をオハナシにして人を楽しませるという特殊な才能に恵まれた人でもある。付け加えるならばサンフランシスコの出身。



そんな彼女に心酔している私が一番好きなのが短編集の「こちらにいらっしゃい」(原題Come Along With Me)。
少しでも興味をもたれた方、復刊ドット・コムでぜひ投票してください。
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=6307
(ちなみにここのコメント欄で私は図書館で読んだきりなので、と書いているのだけれど、実はなかなか返せなくて数年間借りっ放しだったのだった。その間読めなかった方もいると思うのだが(図書館はなんともう一冊買い足してくれていたが)中学生の時の事なので時効にして下さい。心から反省しています)

で、ジャクスン女史は1965年になんと46歳の若さで亡くなってしまうのだが、「野蛮人の生活」でその幼少期をネタにされていた子供達が遺稿を発見。めでたく出版の運びとなった「Just an Ordinary Day」(素敵なタイトル)をさっきアマゾンで注文してしまった。衝動買い。存在は知っていたけど、原書はメンド臭いなあ、、、と敬遠していた。
が、この本は今日買わなければいけないのだ。
何故かは知らないけど。