夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

Jefferson Airplane普及委員会 第10回

CHIKAKO2003-08-06

千葉の東浪見というところに行って来た。
知人がサーフィンやる為に埼玉から引っ越しをして家を建て、
御招待に預かったのだった。
ビーチ→防砂林→ラグーンぽい川→細い道路→家というロケーションで
とてもとても素晴らしい。
サーファーズ・パラダイスだよなあ...と思っていたら、
海に近い道路ぞいのオシャレな家は皆サーフィンをやりに引っ越して来た人達だという。でも地元の人達も結構皆サーフィンをやるようだ。
他に遊びがないからねえ...と知人が言っていた。ハワイみたい。
ZUMAという雑貨屋さんやトパンガというステーキハウスや(この2件は経営が同じそうで、ぜったいニール・ヤングファンだね)、
次女のお誕生日だから豪勢に食べよう!と食事に行ったSeasongというレストランやらたくさんあるサーフ・ショップ、みんな手作り感のある素敵な店ばっかり。
九十九里海岸の入り口である太東と言う海岸に行ったのだが、
遊泳禁止エリアはサーファーでいっぱい。
曇っていたのが途中からギンギンに晴れて来て、
海の家に流れてるボサノヴァと遠景に見るサーファーがすごく60年代っぽい。夏は暗い曲が似合うね。
ラヴィン・スプーンフルのCoconut Groveとか、
バッファローのEverydaysとか。今度そんなコンピを作ってみたい。
一際目を惹く子どもを肩にのせてボードにのってるおじさんがいたので
知人に聞くとラーメンやさんだそう。このあたりの顔役らしく、彼主催の大会もやってるらしい。商店主が皆サーファー...。スゴイね。
ボディボードは楽しい。波に乗れると本当に素晴らしい。
でも今年はコワイもの知らずの末っ子がどんどん沖に行きたがるので、
監視に忙しく殆ど出来なかった。一度も波に乗れませんでした。がっかり。
夜は皆がTVの映画(スリーパーズ)に夢中になっているので、
何となく暑苦しくなってテラスに出ると月がモノスゴくキレイ。
青い。ロッキン・チェアに座って空を見上げると頭の真上に夏の大三角形が見える。天の川もちょっぴり。それに流れ星。
大接近中の火星、月の真下に見える蠍座も美しい。
バカみたいに口を開けて頭の真上の大三角形をみていたら、
突然物凄い感動の感覚に襲われた。
世界と自分の一体感。ババ・ラム・ダス(リアリー教授のお友達、リチャード・アルパート教授。「Be Here Now」を書いた人)いうところのコズミック・ダンスというやつですな。前にはよく感じた感覚だけど、久しぶりにナミダがでた。
マリワナもLSDもなくっても、晴れた日に海岸で夜空を見上げてごらんなさい。必要なものは全てそこにあるのがわかる。



Jefferson Airplane普及委員会
第10回 Coming Back To Me
フジロックシリーズ完結編は一回お休みして、
夏らしいロマンティックなマーティの詞を。
シュールレアリスティック・ピロウ」を初めて聞いたのは
8月だったのでなんとなく今頃の季節になると胸が締め付けられるような思いとともにこのアルバムが恋しくなる。
Coming Back To Me(Marty Balin)
The summer had inhaled
And held its breath too long.
The winter looked the same,
As if it had never gone,
And through an open window,
Where no curtain hung,
I saw you, I saw you,
Coming back to me.
One begins to read between
The pages of a book.
The sound of sleepy music,
And suddenly, you’re hooked.
I saw you, I saw you,
Coming back to me.
You came to stay and live my way,
Scatter my love like leaves in the wind.
You always say that you won’t go away,
But I know what it always has been,
It always has been.
A transparent dream
Beneath an occasional sigh...
Most of the time,
I just let it go by.
Now I wish it hadn’t begun.
I saw you, I saw you,
Coming back to me.
Strolling the hill,
Overlooking the shore,
I realize I’ve been here before.
The shadow in the mist
Could have been anyone--
I saw you, I saw you,
Coming back to me.
Small things like reasons
Are put in a jar.
Whatever happened to wishes,
Wished on a star?
Was it just something
That I made up for fun?
I saw you, I saw you,
Coming back to me.

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夏は息を深く吸い込んで
あまりに長く留め過ぎた
冬はいつもと同じ
まるで永遠に過ぎ去らないかのように
カーテンのかかっていない開かれた窓を通して
あなたを見た、あなたを見た
戻ってくるのを
本の行間にあるもの
眠た気な音楽に
あなたは急にとらえられる
あなたを見かけた あなたに逢った
私自身に戻った時に
あなたは私の人生に現れて
私の愛を風のなかの落ち葉のように
吹き散らす
いつも去りはしないと言っているけれど
いつでもそうなると私は知っている
時たまの溜息の下に見える
透明な夢を
いつもはなすがままにさせるけれど
今は最初からなかったことだったらと願う
あなたを見た あなたに会った
私自身だった時に
海岸を見下ろす丘をブラついていると
前にもここに来たことがあると気付く
霧の中の影は誰でもあり得たと
あなたに会った あなたに会った
戻ってくるのを
ポットに入ってしまう程の言い訳
星に願った願いはどうなったのだろう
単なる戯れだったのか
あなたを見かけた
戻ってくるあなたを見た