夜の旅、その他の旅

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We Can Be Together

CHIKAKO2003-06-24

Jefferson Airplane 普及委員会
第7回 We Can Be Together
エアプレインの一番のピークが時代的な背景とも重なって
ポール・カントナーの支配した(歴史の教科書みたい)時代だというのは明らかだ。
コンポーザーにして作詞家にして、類い稀なるリズムギタリスト。
そのルーツはクロスビーや(ディノ)ヴァレンティとおなじくフォーク・ミュージックにある。
彼は最初のうちはそれほど政治的な人間ではなかったようで公民権運動に参加したり、
カントリー・ジョーの仲間のようにバークレーで歌ったりということもなく、
バンジョーをもって遊び暮らしていたようだが、
60年代後期のロック・ミュージシャンの
なかでは群を抜いてメッセージ性の強い歌を書いた人だと思う。
その中でももっともストレートなのが「ボランティアーズ」一曲目のこの歌。
これ以降、彼はどんどん皮肉屋になって行く。
ある意味バランスを保っていた最後の歌と言ってもいいと思う。
もちろん、バランスを崩して行ったのは、当時のアメリカそのものなのかも知れないが。
歌詞の中の「Motherfucker」がレコード会社によって切り取られ、怒り狂ったエアプレインによって
一晩でやり直しさせられたとか、歌詞カードが「Up against the wall ,Fred」になってるとか、
色々といわくもある曲。「Jefferson Airplane Loves You」ボックスセットの日本盤についている
歌詞カードも「Fuck」が「Fred」になってるんだけど??
なお訳文中の一人称が僕になったり私になったり我々になったりするのは、
この歌が最初から最後までコ−ラスで歌われていて、私の耳に聞こえるように書いたからです。
WE CAN BE TOGETHER
(Paul Kantner)
WE CAN BE TOGETHER
AH YOU AND ME
WE SHOULD BE TOGETHER
WE ARE ALL OUTLAWS IN THE EYES OF AMERICA
IN ORDER TO SURVIVE WE STEAL, CHEAT, LIE, FORGE, FUCK, HIDE AND DEAL
WE ARE OBSCENE, LAWLESS, HIDEOUS, DANGEROUS, DIRTY, VIOLENT AND YOUNG
BUT WE SHOULD BE TOGETHER
COME ON ALL YOU PEOPLE STANDING AROUND
OUR LIFE’S TOO FINE TO LET IT DIE AND
WE CAN BE TOGETHER
ALL YOUR PRIVATE PROPERTY IS TARGET FOR YOUR ENEMY
AND YOUR ENEMY IS WE
WE ARE FORCES OF CHAOS AND ANARCHY
EVERYTHING THEY SAY WE ARE WE ARE
AND WE ARE VERY PROUD OF OURSELVES
UP AGAINST THE WALL
UP AGAINST THE WALL, MOTHERFUCKER
TEAR DOWN THE WALLS
TEAR DOWN THE WALLS
COME ON NOW TOGETHER
GET IT ON TOGETHER
EVERYBODY TOGETHER
WE SHOULD BE TOGETHER
WE SHOULD BE TOGETHER MY FRIENDS
WE CAN BE TOGETHER
WE WILL BE TOGETHER
WE MUST BEGIN HERE AND NOW
A NEW CONTINENT OF EARTH AND FIRE
TEAR DOWN THE WALLS
COME ON NOW GETTIN’ HIGHER AND HIGHER
TEAR DOWN THE WALLS
TEAR DOWN THE WALLS
TEAR DOWN THE WALLS
WON’T YOU TRY
We Can Be Together (Paul Kantner)
我々はひとつになれる
Ah、君と僕
共に進まなくては
我々は皆、アメリカのはみだしもの
生き残る為に、盗み、だまし、嘘をつき、偽造し、ファックし、隠ぺいし、
クスリを売る
われわれはワイセツで、無法で、ゾッとするような存在で
危険で、汚く、暴力的で、そして若い
けれど
私たちは共にいなくては
そこに立つ全てのひとよ、一緒に行こう
死んでしまうには僕達の生は素晴らしすぎるから
団結できるはず
あなたの財産が彼ら敵のターゲット
そしてあなた達の敵は--私たち
我々はカオスとアナーキーの軍隊
そうまさに彼らの言ってるあれが私達
我々は誇り高く、まさに我々自身!
壁にぶち当たれ
壁にぶち当たれ、こんちくしょう!
壁をぶっこわせ、
壁をぶっこわせ
今、一緒に行こう、
一緒に乗り切ろう
皆で一緒に
僕達は共にいなければダメなんだ
友よ、いっしょにいるべきなんだ
ひとつになれるのさ
ひとつになるんだ
ここから、今始めなくては
大地と火の新大陸で
壁をこわそう
今、もっと高く高く
壁をぶっこわせ
壁をぶっこわせ
壁をぶっこわせ
やってみようよ