夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

Waters Of Spring

雨が降っている。
桜が散ってしまうだろうけど、雨は好きだ。
春の雨はほんの少しだけ冬の雨より暖かい。
日常的に、雨が降れば自動的にぬれる生活を10年以上続けているので
何月何日の雨から春だ!と言い切れる能力が身についてきた。
暖かいというのは生き物に余裕を与えるっていうことだね。
おおげさだけど。
桜が散ってしまうといったけど、
毎年考えるのが来年また咲くんだからいいや...ということ。
そしてその後必ず考えるのが、来年も見る事ができればね...ということ。
そしてその後必ず考えるのが、「神様、来年も私の子供達がこの桜を見られるのなら、私はこの地上にいなくっても構いません」という、
異様に悲観的な祈りのような考え。
でも、全ての母親は何かにつけ、そんなふうに祈っていると思うよ。
TVをつけたら、いきなりコジャックの声が飛び込んできた。
森山 周一郎さんは声優としては一番好きなひと。
ほんとうにうっとりしてしまう。
昔、父が国鉄ストライキで線路を歩いていたら、
前から彼が歩いてきたという。
ああ、森山周一郎だ...と思いながらすれちがったんだって。
素晴らしく羨ましいシチュエイションだと思った。
それにしても、この「紅の豚」はチャンドラーもどきなの?
子供への視点はロス・マクドナルドっぽい気もするけど。
Vinyl From My Living Room(持ってるレコードを棚の端から順番に)
Crosby,Stills & Nash/Replay
QuestionsのないCarry Onなんか...。
珍しく対訳がついている。
中川 五郎さん。何度かお目にかかった事があるが(あちらは私の事など覚えてないだろうが)、どうしてもライナーを書いてる方と、
「ごろうぼうちん」(ワイセツ裁判の冒頭陳述)のあの人物と、
同じ人という気がしない。御本人はとてもキュ−トな方。
訳はいつもちょっと少年(女の対語のつもり)趣味な気がするけど、
ピントはずれな事は一度もなかった気がするし、万人がウンといいそうな
文体と思う。