夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

モロトフ・カクテル

オノ・ヨーコがもう少しだけ貧乏な家に生まれていたら(あくまで少しだけ)、きっと過激派になっていたかも知れない。
もっとも彼女には知性と創造力が有り余っていたようだから、そうはならなかったかも知れないが。
なんでそんな事を考えたかと言うと、ここ何年か夢中になっている
ミステリのシリーズ(キャロル・オコンネルのキャシー・マロリー)に
すごくかっこいい69才の女性が出てきたからだ。
そして今読んでいるクライマックスで彼女がモロトフ・カクテル(かどうか実は自信がないけどある種の火焔瓶)をつくりまくって投げまくっているからだ。
彼女はものすごい美人で、ある理由がもとで素晴らしい価値のある調度が詰まった屋敷が朽ち果てていくのを見届ける事と、近隣の鳥類を研究する事を生きる糧にしている。
見渡す限りは彼女の土地でそれは相続で受取ったものではなく、
彼女が知恵で(というか企業への脅しで)広げたものだ(どうもいろんな理由があるのだけど詳しく書くとこれから読む人に悪いので)。
で、なんかヨーコさんがモロトフカクテル(どっかに作り方がのってたなあ)について書いてた(か、喋ってた)のを読んだのと、
彼女がヘルメットをかぶってる写真が好きなのとでそんな連想をしたわけだ。
実際、彼女は日本の過激派に展開した学生運動についてどんな意見を持っているんだろう。
オノ・ヨーコだけでなく、60年代の偉人と言えるいろいろな人々に
ぜひ聞いてみたい。
ある意志を表明する事、組織に巻き込まれる事、自分自身へ、善悪を問う事。
今さらな気もするけど、ニール公演の続き。
一日めはアリーナの5列目と二階の果ての席を2枚ずつ持っていた。
とりあえず、一部のGreendaleとアンコールのSETでどっちがいいか分けようという事で私はなんのためらいもなくアリーナでのアンコールを選んだ。
しかし問題は前から知っていたインターバルの短さ。
武道館は結構広かった。
アリーナから2階へは来れるけど、2階のチケットでアリーナの方へ向かう事は出来ない。ほんの少し近付く事さえ出来ない。
....ので、ケータイで連絡をとりつつ、2階の入り口でイライラと待つ。
友人夫妻は出口がわからないという。そんなんだれかに聞けよ!と思いつつ2階から下への閉鎖された階段口で待つ。
と、「Hey hey,My my」のイントロがきこえてくる。
ウ・ソと思いつつ、ちらっと入り口に入ってステージに魅入る。
何人かが同じ様に通路に立って演奏を聞いている。
...と来ましたよ、いつものことですがね、私のとこだけに。
「こちらは通路ですのでどいていただけますか?」
とウドーの人とおぼしき女性にいわれる。
「スグ(こんなとこから)出ますから」とチケットを示しながらいうと
なんとか引き下がってくれた。
曲の途中で友人夫妻が息を切らせて到着し、
階段をブッチぎって、片手にチケットをヒラヒラさせながら5つくらいの検問を走り抜け、やっとアリーナ入り口に到着。
ステージを見上げながら通路を歩き始めると、踊っている男性を発見。
ンー誰だっけ?と思いながらそれどころではないので通り過ぎる。
と、その男性の連れがダンナに声をかけてくる。
でその後私の顔を覗き込み「あー、ナンだーあ」という。
暗がりでよーく見るとユーコトピアのUコちゃんだった。
「あっち、あっち」といわれて席を探しに走った。
(続く...。)