夜の旅、その他の旅

持ってるレコードとか日常とか。

何だかここには前に来た事がある気がする

今日はVinyl From My Living Roomで「Deja Vu」について書こうとしていたら、先にプーニールさんの素敵なレビューを先に読んでしまった。
...けど私なりの感想を。

Crosby,Stills,Nash&Young/Deja Vu(P-10123A)



とにかくこのレコードは、ロックのアルバムとしては2番目に買ったもので、めちゃめちゃに思い入れがある(1枚目はCHICAGOの1st)。
小学生の時から映画おたくだった私は「Last Waltz」経由で、14歳の時、このアルバムに出会った。

最初聴いた時にいちばん耳に残ったのは冒頭のCarry OnとCountry Girl。
それからAlmost Cut My Hairだ。ニュ−シネマ群を通してヴェトナムへの反戦運動に興味をもっていたので、良くわからないながらもAlmost Cut My Hairに反体制な雰囲気を感じて「これがロックだ!」とか思っていた。

私の買った日本盤はライナ−も対訳もなくどれが誰の曲だか声だかわからなかったので(ニ−ルだけは顔を知っていたけど
良くわからない写真だった)、歌詞カードにのっていた写真を見て
きっとこれがこの曲を書いた人だ...とか想像するのが楽しかった(クロスビーのAlmost...とスティルスの4+20は的中していた)。
対訳がないので辞書をひいて自分なりの訳をノートにかいてみたりしてた。

Carry Onはまずそのイントロにノックアウト。
今まで同じ感想を持った人に結構出会っているので、このオープニングは正しい選択だっただろう。後半の「Question of a thousand Dreams,What You
Do and what You See,Lover can you talk to me 」という歌詞を後年
バッファローのラストタイムアラウンドに聴いた時は感激した。

Teach Your Childrenは「小さな恋のメロディ」で聴いた事があった。
その時はきれいな曲だな、くらいの感想でビージーズに心を奪われていた。

Almost〜Helplessの流れはいまだに涙が出そうになる。

ウッドストックはオリジナルをこえる素晴らしいヴァージョン。

デジャ・ヴは最初よくわからなかった。でも「We have all been here before」というリフレインとセバスチャン(聴いた当時は知らなかったが)のハープがとても気に入っていた。

Our Houseはなぜかコミューンの歌だと思い込んでいて、
後年ナッシュとジョニのラブラブの家の事だと知った時はずいぶんがっかりした。

4+20はいちばん分かりやすく思えた曲。スティルスの声、ギターの
トーン、歌詞の持つ世界がとても素晴らしく溶け合っている。
「The many-colored Beast」というのにとても想像力を喚起されたがコワかった。

そして最大の問題作と言えるCountry Girl。
まず3つに曲が分割されている理由が全くわからなかった。
「Too late to keep the change〜Too Young to leave」の部分が今でもいちばん好き。

Everybody I Love Youは完全な埋め草に聞こえるが、こういう終わり方は
ビートルズっぽいともいえるかも。CSNYは皆ビートルズのファンみたいだし。

ジャケットが同じ質感の(と言っても私のDejaVuは再発なので
若干ツルツルしていてオリジナルとは違うのだが)
Rap With Crosby,Stills Nash&Youngを持っているが、
今回のプーニールさんのレビューでオマケだった事を初めて知った。
中身は1、2回しか聴いてないけど、
対訳を読むとみんな当時のカウンター・カルチャーの申し子らしく星占いに凝ってるようで面白い。

なるほど、ナッシュはアクエリアスなんだ。
→私のDejaVuセット。